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他人の酷評よりも自分の評価の方が大事じゃない?〜果てしなきスカーレットの評価をうけて〜

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細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」

話題作ではあったが公開してみると、なんだかSNSでは酷評の嵐である。
いくつかの名作を生み出していた有名な監督の作品だけあって、監督への期待度、作品への注目度が高かったからこその反動として、悪い評価は一気に広まってしまった。

色々な感想を呟いている人が多いけれど、作品をどれだけ面白く評価するかみたいなものも多かった。
私は観てないので、評価が妥当なものかよくわからないけれど、「観なくていい」という評価が散見するのはなんだか勿体無い気がしてならない。

人には駄作、自分には傑作

「気になっていたけれど、評判良くないし観るのやめておこうかな…」

SNSでの評価をうけて、このように考えてしまった人は少なくないのではないか。

映画は決して安いものではない。劇場で見たら数千円はする。
時間だって数時間は拘束される。劇場に足を運ぶ手間も考えると非常に手間だ。

娯楽に溢れたこの世の中で、時間もコストも有限なのだから「損したくない」と思うことは当然だろう。

だからこそ現代の人たちは「口コミ」をうまく使って、自分の時間やお金といった大事な資産をそれに投入することは、はたして妥当なのだろうか?というのを事前にチェックするのである。

評判悪いのであればやめておこうかな…。という気持ちは至極真っ当。
逆にみんなの評価いいから観ておこうかな?となって爆発的に広まったのが「鬼滅」ではないかなと考える。

良いものは広まるし、悪いものは叩かれる。
今の世の中はそうなりがちである。

でも、万人に刺さる作品なんてないわけで、ごく僅かな層かもしれないけれど、その作品がブッ刺さる人だっているかもしれないのである。

その少ない層が自分だったら、という可能性は捨てきれないのだから、気になった作品を観ないというのは勿体無いかもしれない。

大好きだったよFFXⅢ

世間では酷評されまくったけれど、自分にはブッ刺さった作品が私にはある。

FFXⅢだ。

ファルシのルシがコクーンでパージとかそんな感じのやつである。
この作品はもともと有名なFFということもあり、発売前の期待度・注目度はともに高く、発売後は期待との高低差により結構叩かれていた。
当時はSNSが今よりも流行っていなかったけれど、今と同じくらい広まっていたらすごいことになってたかもしれない。

確かにストーリーは分かりにくかったと思う。
一本道であまりファンタジーを冒険している体験はなかったかもしれない。

けれども私はあのゲームがすごい好きだった。
PS3はめちゃくちゃ綺麗な映像だったし、戦闘中のモーションはカッコよかったし、BGMはすごくお洒落だったし、戦闘システム自体はめちゃくちゃ面白かった。

夢中になって遊んだ後に残念がる友人の声を聞いたり、ネットでの酷評をみて、勿体無いなと思うばかりであった。
少しやってみれば本当は面白いのに・・・。
制作者でも関係者でもないけれど、一ファンとしてなんだか悔しい思いをしたことを鮮明に覚えている。

BOOKOFFで大量に安価で売られているのを観た時は悲しかったなぁ。
掘り出し物としてみんな遊んでみれば良いのに、と願うばかりであった。実際にやってみると結構楽しいんだぞ、FFXⅢ。

駄作のレッテルを貼られている作品でもやってみたら、「案外面白いところもあるじゃん」と気づいて貰える可能性がある。
期待度が低い状態で始めてみたら、良い点も見つかりやすかったのではないか。

やり込み要素まで楽しみ尽くした私にとっては、あの作品は世間的には残念だったかもしれないけれど良作であった。

評価を先に目にしてしまった人たちが、あの作品を遊ばなくなってしまったかもしれないと考えたら、非常にもったいないなあと思わざるをえなかった。

酷評されてても自分の評価を

酷評されている作品全部が、「実は良いところもある良作」とは私も思わない。
「金返せ」、「よくこんなクオリティで売ったな」、「うんことしか思えない」、「畳の目を数えるか、天井のシミを数えてる方が有意義な時間を過ごせた」と評価した作品だって私にもある。

でも人からの評価だけでその作品を知った気になってしまうよろしくないのではないか。
酷評されているものも、自分の目には輝いて見えるものがあるかもしれない。

あれ、駄作らしいよ。って距離をとってしまうよりも、実際に自分の目で観てから評価してみるのも悪くないのかもしれない。

SNSやネットで感想が手に入りやすい時代になってしまったから、まっさらな状態で自分の評価を決める機会が少なくなっているかもしれないけれど、自分自身の評価をしてみることが広まっていけば良いな。

自分だけが評価している作品ってなんかカッコよいじゃん?
そんな隠れ評価作品を、ネットで記事にしたりSNSで投稿したりしてみる人がたくさん増えたら面白いのではないかと考えてしまう。

石を投げつけられるかのように酷評の嵐を浴びているものも、一度自分の目で確かめてみることが大事だと思う。
実際にクソだったと感じたら、その時にようやく石を手に取るくらいできっとちょうど良いのだろう。